「警備員の仕事は楽だと聞いたことがあるけれど、本当なの？」
「本音を言えば、なるべく楽な警備の仕事を選びたい…」

結論から言うと、警備員の仕事が楽かどうかは、どの種類の警備を選ぶかで大きく変わります。

オフィスビルやタワーマンションのような落ち着いた環境で勤務する施設警備は「楽」と感じやすい一方で、外での業務が多い警備は体力的に大変なケースもあります。

ただし、どんな警備が楽なのかは人によって感じ方も違うので、自分に合った求人を選ぶことが大切です。

この記事では、

• 警備員が「楽」と言われる理由
• 警備の種類別に、どの現場が楽なのか
• 自分に合った「楽」と感じる警備の選び方

を分かりやすく解説します。

初めて警備の仕事を考える方でも、どの現場が自分に合っているのか判断できる内容になっています。
ぜひ最後まで読んで、自分にぴったりの働き方を見つけてみてください。

警備員の仕事は本当に楽なのか？

「警備員は楽な仕事」と言われることがありますが、実際には現場や警備の種類によって大きく違うというのが本当のところです。

たしかに、警備の中には座って監視する時間が長かったり、来客対応が少なかったりと、業務負担が小さい現場もあります。
しかし一方で、屋外で天候や気温の影響を受けやすく、体力的に大変な現場もあります。

つまり、「警備員＝楽」ではなく、「身体的に楽な警備もある」というのが正確な表現です。
ただし、働く人の性格や体力、環境によって楽に感じるポイントが変わってきます。

例えば、

• 体力にあまり自信がない人 → 室内中心の施設警備は楽に感じやすい
• 人と話すのが苦手な人 → 来客対応が少ない夜間警備が向いている
• じっとしているのが苦手な人 → 巡回がある現場のほうが逆に楽

というように、同じ仕事内容でも人によって負担の感じ方が違うのも特徴です。

結論として、警備員は決して「全て楽な仕事」ではありませんが、自分の性格や体力を踏まえて、警備の現場を選べば負担が少ない働き方が可能です。

この後の章では、警備の仕事が「楽」と言われる理由や、具体的にどんな現場が楽に感じやすいのかを詳しく解説していきます。

警備の仕事が「楽」と言われる理由

警備の仕事が他の仕事に比べて「楽」と言われる背景には、いくつか共通する特徴があります。
もちろん全ての現場が楽というわけではありませんが、働きやすいと感じる人が多い理由ははっきりしています。

以下では、特に多くの警備スタッフが働きやすいと感じるポイントを3つ紹介します。

①待機・監視などの待ち時間がある

施設警備や夜間警備などでは、待機して監視する時間や、特に業務が発生しない時間が発生することも多いです。

例えば、

• 人の出入りが少ない深夜帯
• 監視モニターを見ながら異常がないか確認する時間
• 定期巡回が済んで、次の巡回までの待機時間

など、一定の落ち着いた時間があります。

そのため、「ずっと忙しい、ずっと動き続ける」というタイプの仕事ではありません。
この余裕のある時間があることから、「警備は楽」というイメージが広がっています。

②業務がシンプルで仕事が覚えやすい

警備の仕事は、基本的な業務であれば、複雑な知識やスキルを必要としない場合が多く、マニュアル通りに動けば対応できるという現場が多いです。

例として、

• 立哨（りっしょう）：決められた場所に立って見守る
• 交通誘導：車や人を安全に誘導する
• 出入管理：来館者の受付・確認
• 定期巡回：決まったルートを歩いて確認
• モニター監視：異常がないかをチェックする

など、仕事自体がとてもシンプルです。
そのため、未経験からでも研修後すぐに現場で活躍しやすいという特徴があります。

③肉体労働が少ない現場も多い

警備＝体力仕事というイメージを持つ方もいますが、 実は、体力的な負担が少ない現場はかなり多いです。

例えば、施設警備では、

• 空調の効いた屋内
• 移動距離が短い
• 荷物運びなどの重労働がない

といった特徴があり、年代問わず働きやすい仕事として人気があります。

もちろん、屋外の警備のように体力が必要な現場もありますが、それを避けて楽な現場を選ぶことは可能かもしれません。

楽な現場はある？警備の仕事を種類別に紹介

警備の仕事は、同じ「警備員」という名前でも、現場によって働きやすさが大きく変わります。
中には、ほとんど動かずに落ち着いて働ける現場もあれば、外で体を動かす仕事もあります。

つまり、どの警備を選ぶかで「楽さ」が全く変わるということです。
ここでは、代表的な警備の仕事をわかりやすく紹介しながら、楽に感じるポイントなども一緒に解説していきます。

施設警備（1号警備）

施設警備は、ビルや工場、学校など建物の中で働く警備です。

警備の仕事の中でも、もっとも落ち着いていて働きやすいと言われるタイプです。

仕事は、受付での対応や館内の巡回、モニターを見るなどが中心です。屋内なので雨や暑さ・寒さの影響も少なく、体力にあまり自信がない人でも働きやすい環境です。

ここからは、施設警備の中で特に人気の現場を紹介します。

オフィスビル警備

オフィスビルは、とても落ち着いた環境で働ける現場です。
来館する人は主に会社の社員や取引先で、マナーが良い人が多く、余計なトラブルもほぼありません。

日中は受付や出入管理がありますが、夜になると静かになり、巡回と監視が中心になるため、比較的ゆったり働けます。

タワーマンション警備

タワーマンションの警備は、住民の安全を守る仕事です。
基本的には、住民の方も穏やかな方が多いため、コミュニケーションに困る場面も少ないのが特徴です。

夜間はさらに静かになり、館内をぐるっと巡回して異常がないか確認する程度で、慌ただしさはあまりありません。

工場の施設警備

工場の警備は、とにかく来客が少なくてシンプルです。
工場の従業員の出入りをチェックしたり、決められた場所を巡回したりするのが主な仕事です。

広い敷地でも、ルートが決まっているので迷うこともなく、慣れればスムーズに働けます。

市役所警備・学校警備

市役所や学校は、利用する人が決まっていて、現場全体が落ち着いています。

決められたルールがはっきりしているため、仕事も覚えやすく、初めて警備に挑戦する人でも働きやすいでしょう。

夜間の施設警備（夜勤）

夜間の施設警備は、「楽すぎる」と感じる人も多い働き方です。
理由は、夜になると人がほとんどいなくなるからです。

仕事は主にモニター監視や館内の見回り。静かな環境で黙々と働けるので、落ち着いた仕事をしたい人に向いています。

ただし、基本的には夜勤のため昼夜逆転して、生活リズムを崩してしまう恐れもあるでしょう。

機械警備

機械警備は、ビルや工場、店舗などに設置された防犯センサー・監視システムが異常を検知した際に出動し、状況確認を行う警備です。

普段は待機室でモニターを監視しセンサーが反応した際は、現場に向かい、鍵の施錠状態、窓の破損、侵入の跡がないかなどを直接確認します。
問題がなければ報告し、必要に応じて警察や関係者に連絡します。
また、誤作動や設備トラブルが原因の場合は、関係部署に報告し、装置の復旧作業を行います。
異常がなければ、比較的落ち着いており、業務の流れも明確です。
「必要な時に動き、正確に状況を判断する」タイプの仕事で、体力よりも丁寧さや冷静さが求められる警備と言えます。

駐車場警備

駐車場警備は、駐車場内で車と歩行者の安全を守り、スムーズに誘導する仕事です。
大きな商業施設、病院、市役所、イベント会場など、さまざまな場所で必要とされる警備です。

主な業務内容は、以下となります。

• 車両の誘導
• 場内の安全確認
• 歩行者の案内
• 混雑時の対応

駐車場警備は専門的な知識はほとんど必要なく、基本的な手信号と注意力があれば始められる仕事です。
場内の事故を防ぐという明確な目的があり、動き自体はシンプルで覚えやすいのが特徴です。

交通警備

交通警備は、道路工事や建設現場、電気・水道工事などで、車両や歩行者の通行を安全に誘導する仕事です。警備職の中でも最も目にする機会が多い分野です。

主な業務は以下の通りです。

• 車両の誘導（交通整理）
• 歩行者の安全確保
• 現場周辺の危険監視
• 工事スタッフとの連携

交通警備は屋外勤務のため天候の影響を受けますが、仕事の内容は非常に明確で、やることがはっきりしていて分かりやすいという特徴があります。

安全を最優先に考え、車と歩行者の動きを読みながら誘導するのが最大の役割です。
人と車を安全に誘導できると、非常にやりがいを感じる仕事でもあります。

また、施設警備など室内で座っていることが多い仕事よりも、人や車を誘導する際に体を動かすため、退屈な時間は比較的少ないと言えます。
体を動かしている方がかえって楽だと感じる人もいる仕事でしょう。

イベント警備

イベント警備は、スポーツ大会やコンサート、地域イベント、国際的な競技などのイベントにおいて、特別な現場で警備を行う仕事です。

イベント会場特有の活気や雰囲気を味わえるため、他の警備にはない 面白さを感じる人も多いのが特徴です。

実際、弊社でも国際的なラリーイベント（例：ラリージャパン）の警備も行っており、車好きのスタッフからは「仕事なのに楽しい」「警備をやっていて得した気分」といった声もあります。

※参考
https://rally-japan.jp

ラリー会場の警備は、

• 走行車両を間近で見られる
• 車両誘導に関わることもあり運転できる人は手当が付くこともある
• 好きを活かして働ける

という魅力があります。

車好きやラリー好きの方にとって、お金を稼ぎながら毎年ラリーを現場で見られるという、まさに夢のような働き方が実現することもあります。

また、イベント警備では、案件によっては3〜4時間程度の勤務でも日給換算される現場もあり、短時間で効率よく稼げるケースもあります。
働く時間と収入のバランスを重視する方にもおすすめの現場です。

自分が「楽」と感じる警備の現場の選び方

ここまで解説したように、警備の仕事は種類によって楽さが全く違います。
ただし、実はもう1つ大切なポイントがあります。それは、自分に合っているかどうかです。

同じ現場でも、「楽」と感じる人もいれば「大変」と感じる人もいます。
つまり、あなたの体力・性格・生活リズムに合った現場を選べば、より負担が少なく働けるということです。

ここでは、警備の現場を選ぶときにチェックしてほしいポイントを3つ紹介します。

①体力・性格に合う現場を選ぶ

まず大事なのは、自分のタイプに合っているかです。

例えば、体力に自信がない人は、落ち着いた作業が多く、屋内での勤務が中心の施設警備・機械警備がおすすめです。

他にも、体力に自信があり、体を動かすことが好きなら、 駐車場警備や交通警備が向いていると言えるでしょう。

夜間でも起きていられて業務ができる人は、比較的時給が高い夜間の警備が向いているかもしれません。

このように、自分の体力や性格に合った現場を選ぶことで、自然と楽な職場になります。

②シフト・時間帯（日勤・夜勤）で選ぶ

警備の仕事は、時間帯でも働きやすさが大きく変わります。

夜勤は人が少なく業務も落ち着きやすいため、楽に働きたいという人に人気があります。

逆に、生活リズムが乱れるのが苦手な方は日勤を選ぶと長く続けやすいです。

③現場環境（屋外・屋内、人間関係など）で選ぶ

楽と感じるかどうかは、仕事内容だけではなく現場の環境にも大きく左右されます。

冷房や暖房が苦手な人は屋外が向いている場合もありますし、暑さ寒さが苦手な人は屋内一択です。

また、警備はチームで動く場面もあるため、先輩スタッフや常駐者の雰囲気も重要です。

自分のタイプに合う現場を見つけることで、精神的な負担が減り、結果的に「楽」と感じやすくなるでしょう。

警備員の現場に関するよくある質問

施設警備は楽すぎると聞いたけど本当？

「施設警備は楽すぎる」と思われることは確かに多いですが、完全に何もしなくていい仕事というわけではありません。

施設警備が楽と言われる理由は、

• 屋内勤務が中心
• 業務内容が明確（受付・巡回・モニター監視）
• 体力負担が比較的少ない

という点にあります。

ただし、施設によっては

• 巡回距離が長い
• 来館者対応が多い
• 監視するポイントが多い

といった現場もあります。

つまり、施設警備は比較的働きやすい現場が多いが、全部が楽とは限らないというのが正確な答えです。

アルバイトのスタッフは楽ですか？

アルバイトの働きやすさは、選ぶ警備の種類によって大きく違います。

・施設警備のアルバイト
→ 業務がシンプルで覚えやすく、未経験でも始めやすい傾向があります。

・駐車場警備のアルバイト
→ 動きはシンプルですが、屋外なので天候の影響を受けやすいです。

・交通警備のアルバイト
→ 特に体力が必要で、「楽」と感じるかどうかは人によって差が出ます。

アルバイトスタッフでも、現場ごとの業務内容は正社員とほぼ同じです。
そのため、自分に合った種類の警備を選べば、負担を少なく働くことができます。

警備輸送・巡回警備は楽ですか？

警備輸送（現金輸送警備）や巡回警備は、楽というより緊張感のある仕事に分類されます。

例えば、警備輸送（現金輸送）は、現金や貴重品を運ぶため、

• ミスが許されない
• 周囲への警戒が必要
• 運搬作業を伴う

など、慎重な対応が求められます。

身体的な負担はそこまで大きくありませんが、精神的な緊張感はほかの警備より強めです。

巡回警備については、広い施設や複数の拠点を巡回する業務で、

• 一定の距離を歩く
• 異常がないかチェックし続ける
• 報告書の記入

などが必要になります。

歩く時間が長くなるため、人によっては負担を感じることもありますが、業務がパターン化されているため覚えやすいというメリットもあります。

どんな仕事でもそうですが、お金をもらう以上は責任が伴うため、現場ではしっかりと適切な業務を行うことが大切です。

まとめ：楽さだけでなく、適性ややりがいで選ぼう！

警備の仕事は、種類によって働き方が大きく変わります。
施設警備のように落ち着いた環境で働ける現場もあれば、駐車場警備や交通警備のように外で体を動かす仕事もあります。

大切なのは、楽かどうかよりも、自分にとって働きやすい現場を選ぶことです。

• 屋内で落ち着いて働きたいのか
• 外で体を動かす方が楽なのか
• 人と関わりたいのか、黙々と作業したいのか
• 夜勤が合うのか、日勤が合うのか

自分に合った働き方を選べば、警備の仕事は長く続けられる快適な仕事になります。
どんな現場にもそれぞれの役割や魅力があり、責任を持って働くからこそ、やりがいを感じられるものです。

ぜひ理想の仕事を見つけてください。

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